「エニアグラムってなあに?」
今日は平成が幕を閉じて令和となった初日。皆さまはどのように令和という時代をお迎えでしょうか?私自身は周囲が静かなこともあって、普段と変わらない気持ちで迎えています。 本来なら今回のブログは、私なりに感じた「時代の風」について書いた方がよいかと思ったのですが、それはしばらく先にしたいと思います。
そこで、今回は私ができるだけ多くの人たちにお伝えしたいと思っているエニアグラムについてご紹介します。
「エニアグラムってなあに?」と思われた方が多いかもしれませんね。
エニアグラムとは、自己理解・他者理解のための心理学です。エニアグラムは自分をより深く理解するためのものであり、自分と他の人との違いに気づき、自分自身について考える時にヒントを与えてくれます。 このようにエニアグラムでは、(ワークショップを通して)まず自分の心と向き合い、自分自身を理解することから始め、他人を理解し、さらにより良い人間関係や生き方を模索します。
私が初めてエニアグラムに出会ったのは2011年3月11日。まさに東日本大震災の日でした。 当時、子どもたちにコミュニケーション・スキルを指導するために、NHKをはじめいろいろな所で研修を受けていました。その中の先生のお一人がエニアグラムのファシリテーターでした。 「話し方や聞き方などのスキルだけでなく、エニアグラムなどより良い人間関係を築くためのスキルもあってこそコミュニケーションの両輪になるから」と勧められて、参加したのがエニアグラムのワークショップだったのです。
「人間の性格は9つのタイプに分けることができ、誰もがそのタイプのどれかに属している」というのがエニアグラムの基本的な考えです。 上の図のように、エニアグラムでは性格タイプを1から9の数字で表します。性格タイプを数字で表すのは、数字には優劣がないからです。同様に、どの性格タイプが優れていて、どの性格タイプが劣っているということはありません。勿論、どの性格タイプにも良い面もあれば悪い面もあることは言うまでもありません。どの性悪タイプにもそのタイプ特有の特徴がありますので、その特徴がわかれば自分の性格タイプがわかります。
それまで「世の中にはいろいろな人がいる」ということはわかっていたつもりでしたが、そのワークショップに参加して、それが頭の中の理解であったことに気づきました。ワークショップで自分が考えてもいなかったようなことを発表する人たちを目の前にして、まさに目からウロコでした。 勿論、本を読むことによってある程度エニアグラムについて理解することはできます。しかし、ワークショップに参加する度に、生身の参加者たちの発表を聞くことによって、さらに深く自分を理解するだけでなく、他者もより深く理解できることを実感しました。
人とのコミュニケーションの方法がアナログからITの発達によってデジタル化する中で、残念ながら人間関係がますます希薄になってきています。職場での人間関係はいうまでもなく、親子関係やご近所の人間関係など、人間関係に悩んでストレスを抱えている人は決して少なくありません。 ストレスをなくすことはできませんが、それをしなやかにかわすスキルを身につけることはできます。そのスキルの一つとして、エニアグラムをできるだけ多くの人たちにご紹介したいと思っています。 興味・関心のある方はぜひ声をおかけください。