「コロナ川柳」
川柳は、江戸時代中期の明和(1764~1772)頃から盛んになった5・7・5の17音の短詩で、風刺や滑稽が特色です。 人情や風俗、人生の弱点や時の政治の欠点などを鋭く衝いています。 特に時事川柳は、世相や為政者たちの姿を写し出す鏡です。自分ではなかなか作れませんが、「よくぞ言ってくれた!」とか「まさにその通り!」と手を叩きたくなるような作品を見ると共感して嬉しくなります。
今回は、コロナ危機の中で生まれた時事川柳を何点かご紹介いたします。
◆着かぬうち 値崩れマスク 巷には (マスクさえ 自給自足 できぬ国 / 目的が その都度変わる 布マスク)
※不評のマスクが昨日(6/14)やっと我が家にも届きました。小さくて、小学生の時に使ったマスクを思い出しました。このアベノマスクが初動の具体策とはあまりにも情けない!
◆メルケルを 426億円で 雇いたい
※発注先に疑惑がもたれているアベノマスクですが、遣い道を自由に決められるなら、ぜひメルケル首相を426億円で雇いたいですよね。現政権よりずっと国民のためになるコロナ対策を期待できますもの。
◆権力に 尾を振る犬か 検事殿 (OBら 理路整然の 存在感 / 信じたい 司法と政治の 良心を)
※元検事総長たちが「検察庁法改正案」に待ったをかけました。久しぶりに気骨のある大人をみた気がします。やはりいつの時代も司法の良心、政治の良心を信じられる国であってほしいですよね。
◆野党より ハッシュタグに 恐れ入り
※SNSでの「#検察庁法改正案に抗議します」というハシュタグは大反響を呼びました。 よりよい国にするためには一人一人がおかしいと思うことに声を挙げることが大事だということ、政治家を選ぶのは国民だという自覚が必要ですね。
◆トランプは 言いすぎ安倍は 隠しすぎ (モリカケ桜 集めて流す 黒い川 / モリカケも 桜も守る 黒川堤)
※モリカケ桜だけでなく、最近は持続化給付金などでも情報公開をしようとしない安倍政権。隠ぺい・削除・改ざんがお得意な現政権。よほどやましいことがあるのでしょうね。
◆わが国の 民度を下げてる 人がいる (かの人の 品位のレベルが よくわかり / 自慢気に 民度言う人 透けて見え)
※この人に民度について言ってほしくないと思っている人は多いですよね。 何よりも考えてほしいのは、どの国の人に対してもリスペクトの気持ちを忘れないでほしいことです。
◆責任は 痛感するより 取ってくれ (軽々に 真摯に受け止め 言うなかれ)
※問題が起るたびに「責任は私にあります」と軽々しく言う首相。責任は言うだけでなく、いかに取るかということが大事かということがわかっていないようです。
◆政権は 長きより質 日日実感
※一党独裁がいかに弊害が多いか、これでもかこれでもかと感じる今日この頃です。そろそろ「驕れるものは久しからず」が実証されることを期待しています。