「政治家免許と政策の見える化」
新型コロナの感染拡大が止まりません。増え続ける新規感染者は入院できず、自宅療養という名の自宅放置に置かれています。これまでの1年半余りのコロナ対応だけでなく、今回のアフガニスタンからの邦人・現地スタッフの置き去りに見る外交面での対応も含め、政治は機能しておらず、政治家たちの劣化ぶりに国家の危機すら感じます。
そこで今回は、「政治家免許と政策の見える化」というテーマで考えてみたいと思います。
【政治家免許】
◆これまでも政治家の不勉強ぶりはささやかれてきましたが、現在の社会状況を見ていると、とてもじゃありませんが若い人たちが希望や夢を語ることはできません。 教師には教員免許、医者には医師免許が必要です。その他にも、国家資格が必要な職業はたくさんあります。 それなのに、国民の代表である政治家にはなぜ免許が要らないのでしょうか。
◆それでは、政治家に必要な免許とはどのようなものでしょうか。
「自衛隊は軍隊じゃないの?」「どうして悪いことをする政治家がいるんですか?」
これは先日、池上彰さんの番組に出演した子どもの質問です。 政治家にはぜひ答えてほしいですよね。 この質問に答えるのは簡単ではありませんが、少なくとも日本国憲法を理解している必要があります。 ですから、政治家を志す以上は、基本六法全てとは言いませんが、憲法に関する試験には合格しているべきだと思います。
しかし、急に立候補することになったから資格試験を受験するのは無理だという人がいるかもしれません。そのためにも、年に2回受験できるようにするべきかもしれませんね。
また、一定期間の実習も必要ですよね。教師も医師も実習が必要なのですから。
それに、二世・三世・四世議員であっても、有名人であっても資格試験を受験して合格すべきです。地盤・看板・鞄を親から引き継いだ候補者が有利になるのはそもそも民主的ではありませんよね。
以上申し上げたことは、政治家免許のほんの一部です。
【政策の見える化】
◆教師も医師も免許を取得したからといって、良い教師・良い医師になれるわけではありません。 やはり、ここで期待したいのはメディアです。 当選議員一人ひとりの活動をしっかりチェックして、国民がいつでもその政策を見えるようにしてほしいのです。 例えば、憲法改正・原発推進・ジェンダー等、SDGsを含むテーマや法案に対しての賛否を定期的に公開して見える化してほしいのです。もちろん、単に賛否だけでなく意見やコメントも公開して、各議員の考えていることを国民に知らせてほしいのです。 選挙の時だけでなく、定期的に公開されることで、議員たちは自分の意見を明確にするためにも常に勉強するのではないでしょうか。 日本のメディアもいろいろ問題はあるでしょうが、国民の期待に応えてくれるメディアは絶対にあると信じています。
◆政治家を育て、より良い社会にするには国民一人ひとりが政治に関心をもち、自立した市民にならなくてはならないことは言うまでもありませんよね。