「近江商人のふるさと」

すっかりご無沙汰をいたしました。なんと2か月ぶりのブログです。
実は6月末にパソコンが故障して、半月近く修理センターに検査入院をしていました。不幸中の幸いで、データは保存されていて、パソコンも修理することなく使えたので本当によかったです。
しかし、プライベートでいろいろと野暮用が多く、なかなかブログを書く時間がとれませんでした。
久し振りのブログのテーマを何にしようか迷いましたが、4月に「近江商人のふるさと」を訪ねる小旅行をしましたので、
「近江商人のふるさと」についてご紹介したいと思います。

【近江商人のふるさと】
◆近江商人というと、商売をしている人ならすぐに「三方よし」という言葉を思い出す人が多いかもしれませんね。
また、「近江商人」というからには、滋賀県出身の商人のことだと思われるかもしれませんね。
近江商人とは、近江を本宅・本店として、他国へ行商した商人の総称で、近江八幡・日野・五個荘から特に多く輩出しました。
そこで、近江商人のふるさととして、特に近江八幡・日野・五個荘を取り上げ、それぞれの商人の特色をご紹介します。

【八幡商人の特色】
《活動開始時期》 江戸時代前期 「近江商人」の中では最も早い。
《主な取扱い商品》 蚊帳・畳表・麻布・灯心・蝋燭・扇子
《商  圏》 三都(江戸・大阪・京都 )、北海道、東北、関東、中部、中国、九州
《主な特色》 ◆「八幡の大店」といわれる大型店舗経営。
※北海道交易(柳川・薩摩の商人と両浜組を組織)
※鎖国前は安南(ベトナム)シャムなど海外へも進出。

【日野商人の特色】
《活動開始時期》 江戸時代中期
《主な取扱い商品》 日野椀・合薬・漆器・煙管・日野きれ(繊維)
《商  圏》 関東地方に出店が集中。京都・大阪にかけて東酒海道沿い。
《主な特色》 ◆「日野の千両店」といわれる小規模な出店が多い。
※三都などの大都市は避けて在方商圏とする。
※商人仲間の組合「大当番仲間」を形成。
※関東地方を中心に、酒や醤油など醸造業も盛んに経営。

【五個荘商人の特色】
《活動開始時期》 江戸時代後期
《主な取扱い商品》 ◆呉服・太物・編笠・麻布(高宮布・野州晒)
※太物(綿織物・麻織物など、絹織物より糸が太い織物)
《商  圏》 三都、関東、信濃、奥羽、畿内、九州
《主な特色》 ◆あくまで村方(在方)として存在し、農閑余業として商業を行う。
※江戸時代の開設は13店で、明治以降に活躍。
※明治以降に活躍した商人たちは海外への視察や進出など進取の気性に富む。

◆以上、簡単に近江商人のふるさと「近江八幡・日野・五個荘」の商人たちの活動開始時期や取扱い商品、商圏や主な特色などを見てきました。
「近江商人」といっても、出身地によって特色が大きく異なることに驚きました。
「近江商人」から学ぶべることがいろいろありそうですので、これからも「近江商人」についてご紹介したいと思います。