「日本橋老舗めぐり」

2023年10月18日(水)に相模原商工会議所・女性会の視察研修として「日本橋老舗めぐり」を実施する予定です。
コロナ禍もあって4年ぶりの視察研修ですが、私も初参加。交流委員会の一員としてこの5月以来企画してきましたので、「日本橋老舗めぐり」について簡単にご紹介します。

【日 程】(日本橋滞在)
①10時半~11時半 《三井記念美術館 見学》
※(特別展)「超絶技巧、未来へ!明治工芸とそのDNA」
②11時半~12時半 《昼 食》 蕎麦割烹「稲田」(コレド室町1)
➂12時半~13時半 《日本橋老舗めぐり》 ※日本橋中央通り周辺 ※自由行動
④14時 ~ 15時 《株式会社 伊場仙 吉田社長の講話》
※(テーマ)「日本橋のこれまでとこれから」

【主な日本橋の老舗】
《伊場仙》
(団扇・扇子)
◆天正18年(1590年)創業。創業者伊場屋勘左衛門の父は徳川家康に従って江戸入りした。創業当時は和紙・竹を扱っていた。元禄13年頃には江戸団扇を手がけるようになり、寛政4年(1702年)に団扇問屋を開業。江戸後期には団扇に浮世絵を張り付ける団扇絵が流行した。
伊場仙は歌川国芳、豊国、広重など歌川派の絵師を起用し、幕末の団扇絵の大半を扱った他、一枚摺りの浮世絵も多く手がけた。十代目の時に屋号を伊場仙としている。
《にんべん》(鰹節・だし)
◆元禄12年(1699年)創業。創業者が日本橋で鰹節や塩辛の販売を行ったのが始まりの日本最古の鰹節問屋。だしは世界でも類をみない日本食の一端を担っています。鰹節やだしを通じて日本食の未来に大きな可能性を感じています。長い歴史の中で培われた「伝承」、次世代に向けて新しい食を生み育む「創造」、そして多くの方々に伝わるように変化していく「融合」、の実現を目指していきます。
《西 川》(寝具製造販売)
◆永禄9年(1566年)創業。西川仁右衛門が蚊帳の販売を始めたのを創業年とする。江戸幕府が開かれて江戸の日本橋付近へ商人を誘致したことに伴い、1615年に支店を開設。仁右衛門の息子甚五郎が考案した近江蚊帳のヒットで商売が軌道に乗り、日本橋を本拠地として450年余り。現在の社長西川八一氏は「日本睡眠科学研究所」を設立。
《日本橋三越本店》(三井・越後屋)
延宝元年(1673年)創業。三井高利が呉服商越後屋を創業して、今年350周年。高利はそれまでの常識を破って「現金掛け値なし」や「店先売り」などの新商法で大繁盛しました。まさに日本におけるビジネスモデル史上最大級の革新だったといえます、

《山本山》(お茶・海苔)
◆元禄8年(1690年)創業。永谷宗円が青製煎茶を初めて扱った日本最古の煎茶商。いつの時代にも伝統にとらわれず新しい挑戦を続けてきた。
《木 屋》(包丁・刃物)
◆寛政4年(1792年)創業。本家から暖簾分けをして、刃物類を販売。道具を見る確かな「目」を通して、包丁、刃物を中心に末永く愛着の湧く商品をお届けしてしてきました。
《神 茂》(はんぺん・蒲鉾)
◆元禄元年(1688年)創業。はんぺん。蒲鉾ひとすじに精進してきた伝統の味わいの評判は、東京自慢名物会の木版画にも「魚河岸神茂」と題して謳われている。
《日本橋弁松総本店》(折詰弁当)
◆文化7年(1834年)創業。三代目松次郎の時、食事処から現存する中では日本で最古の折詰弁当専門店になりました。弁松の弁当は、小さな経木の折箱におかずがぎっしり。江戸から続く甘辛の濃ゆい味で、また食べたくなります。
《榮太樓總本舗》(菓子製造販売)
◆文政元年(1818年)創業。「味は親切にあり」の考え方を大切に、原料に吟味を重ね、製法にこだわり、美味しさと品質をを第一とした菓子を作り続けてきました。これからもお客様に「心の豊かさ」をお届けして参ります。
《小津和紙》(和紙専門店)
◆承応2年(1653年)創業。創業者の小津清左衛門長久は伊勢松坂の出身で現在の本社ビルが創業地。「小津和紙」は、和紙店舗、小津資料館、小津ギャラリー、小津文化教室の4部門で構成されている。

【熈代勝覧】(きだいしょうらん)
◆文化2年(1805年)の江戸日本橋を描いた絵巻。作者は不明。縦43.7cm、横1232.2cmの長大な絵巻で、日本橋大通り(現在の中央通り)に連なる問屋街とそこを行き交う人物が克明に描かれている。
1999年にドイツで発見され、化政期(文化・文政年間/1804~1830年)の江戸の文化を知る上で貴重な資料として注目されている。
作品はベルリン東洋美術館に所蔵されているが、現在1.4倍の複製画東京メトロ三越前駅地下コンコース(三越本館地下)に設置されている。(2009年11月30日に除幕)